2022年度理事長所信

志 ~希望ある未来のために決意から行動へ~

はじめに

 1981年、「雪国のふるさとに熱き創造の息吹と高き理想の光を!」という想いを掲げ、雪国青年会議所は誕生し、幾多の歴史を刻んで2021年、40周年を迎えました。今日の組織の活動があることは紛れもなく、これまで地域にご尽力された先輩諸兄姉の努力と未来へとつなぐ想いの賜物であり、我々は今ある恵まれた境遇に感謝するとともに2022年度、新たな歴史を刻むべく、志を抱き果敢に挑戦を続けていかなければなりません。2020年からCOVID-19の脅威にさらされ、日々の生活から経済の分野まで大きな打撃を与えていると同時に多くの人々が生活様式の変容を求められました。現在ではワクチンの集団接種や治療薬の開発も進み、明るい兆しも見えつつありますが、この地域の基幹産業である観光・宿泊、それに付随する産業も経済において大きな打撃を受け、感染拡大以前の水準に戻るにはなお遠い道のりでもあります。この混沌とした時代だからこそ我々の組織もあらゆる場面においてアフターコロナを念頭に置いてニューノーマルを追求するとともに、希望ある未来のために足元をしっかりと固め、これからも地域に求められる団体として運動を展開し、明るい豊かな社会の実現へ向けて前進する必要があります。

【次の世代につなぐために】

 全国的に会員数の減少が進み、それは雪国青年会議所にとっても例外ではなく将来的な組織力の低下が懸念されます。この組織がこれからも持続的に活動、運動を展開し、次世代の青年が地域をリードする人財へと生まれ変わる機会を提供することができるこの学び舎を継承していくことは重要な課題であります。そして我々は40歳までの限られた時間の中で青年会議所の3信条である「奉仕」「修練」「友情」の自己研鑽を積み重ね、青年会議所の活動、運動にやりがいを見出し、しっかりと楽しさも感じながら取り組むことで、これから雪国青年会議所に入会を考える方々にも、より一層、青年会議所の魅力を伝えることができます。さらに会員一人ひとりが活動の意義と重要性を認識するとともに、当事者として意識を高く持ち、新たな仲間へ熱き想いを伝えていきます。

【今だからこそできる組織運営の改善】

 雪国青年会議所も時代とともに変化を遂げ、現在では若手経営者だけではなく、この地域を牽引する企業からも将来幹部を担う人財をこの組織に送り出して頂いております。その人数は、総会員の5割に迫る流れとなっております。青年会議所は多様な考え方や仕事を持つメンバーで構成され、地域のために様々な観点から議論を重ねながら、同じ方向へ向かうために会議を行っております。そして会員各々の限りある時間を使って行う活動だからこそ、ルールに沿って円滑に組織を運営するとともに、組織としてのルールをしっかりと理解しなければなりません。それと同時に今日までの伝統も守りながら、新しい価値観やライフスタイルに合わせてウェブ会議の推進やデジタルツールの活用など、今の時代に即した新しい変化も受け入れていく必要があります。また組織や会議の運営方法を構築、検証を積み上げ、さらに効率も求めながらアップデートを行っていかなければなりません。そして会員が互いにライフステージを尊重しながら「 家庭・会社・地域をより良くする」人財へと成長を遂げることのできる環境を整え、全ての会員が誇れる組織となるために改善を進めていきます。

【青少年の健全な成長と笑顔の伝播】

 今日の子どもたちを取り巻く環境もCOVID-19によって大きく変化をしております。学校生活では修学旅行や運動会などの学校行事やスポーツ大会を始め、地域内でも祭礼や交流の催しが中止、または開催縮小となっております。また国立成育医療研究センターの調査によると、回答した子どもの半数以上がCOVID-19の影響で先生や大人への話しかけやすさが減ったと答える結果となり、悩みを相談しにくいなどの様々な制約を受けております。この状況下を過ごしている子どもたちにとって必要な環境を、我々の組織単体だけではなくこの地域の各所団体とも連携を図りながら、子どもたちと地域との繋がりを大切にし、社会の一員としての自立心と協調性を持ち成長する機会を創出します。そして機会を通して多くの子どもたちの笑顔を育むことで、子どもたちの笑顔は必ずこの地域に住まう人々に伝播していくと確信します。様々な困難に直面する社会のなかで、我々も親世代として将来を担う子どもたちに寄り添いながら、課題を乗り越える力を養うことでこの地域を牽引していきます。

結びに

 2009年、一人の先輩とのあの日の出会いが、私の大きな人生の転機となりました。雪国青年会議所に入会し、多くの先輩諸兄姉や現役メンバー、そして地域の方々との出会いのきっかけとなりました。青年会議所の活動は時には楽しいばかりでなく苦難もあり、うまくいかずに諦めかけたときもありました。しかし雪国青年会議所から頂いていた経験は自己の成長と発展の機会だったということを今に至り実感しています。成長を温かく見守っていただいた先輩諸兄姉やメンバー、私を支え続けてくれた家族、社業を守り続けてくれた社員に心から敬意と感謝をし、メンバーとともに決意から行動の1年間へと歩んでまいります。

 

基本方針および重点目標

一、 会員拡大15名
一、 会員自身が誇れる組織運営の改善・構築
一、 会員自身の成長サポート
一、 青少年の健全な成長と笑顔の伝播
一、 地域の各所団体との連携の推進