我が雪国から生まれし最も傑出した指導者の一人である初代理事長 齋藤隆景先輩が築き上げてこられた輝かしい功績の数々は、とこしえに雪国青年会議所の指針として我々の胸に刻まれ心の中に残ることでしょう。
今、時代を託された我々が創始の高き理想のもと果たすべき役割を再認識すると共に、今日まで積み重ねてこられた歴史に感謝と敬意を表します。
1981年10月11日 幾多の困難を乗り越え、幅広い友情と地域社会に貢献する「志高き」若き獅子たちのもと雪国青年会議所は誕生致しました。誕生と同時に「雪国市創造」という極めて限定した使命に挑戦し、当時から全国で唯一の地域固有名称を冠さない青年会議所として、時代の先見性を持ち社会変革の運動を地域(ふるさと)で展開して参りました。基本理念である「修練」・「奉仕」・「友情」を三信条とする青年会議所運動は、社会変革に挑戦し続けてこそ存在は意義を得ます。また一方で、常に挑戦し続けることで自己を研鑽し、仲間との絆を深めながら「ひとづくり」「まちづくり」など様々な分野に情熱という価値観のもと積極的に関わっています。それぞれの時代で手法や表現は変わっても、創始の「志」は今も現役メンバーの手で脈々と受け継がれています。
そして我々は本年、またとない自己研鑽の場を迎えます。新潟ブロック協議会 会長に中嶋知一君を輩出します。中核を担う我々には多くの素晴らしいご縁と多くの挑戦の瞬間を求められます。ご縁に感謝しお互いに挑戦を成し遂げた時、我々の能力は飛躍的に向上し、この経験が今後の社会変革への原動力となります。
我々は新潟ブロック協議会にメンバー全員で挑み経験を共有し、今在る英知と勇気と情熱を持って「明るい豊かな社会」の実現に努めます。
~開花元年 いつの日か2018年度が新たな雪国の幕開けであったと後世に伝えられる1年でありたい~
我々は、この前向きな気持ちを持ち続ける。ぶれない信念と情熱、時にはポジティブな行動力と持続力。そして何事も前向きに捉えるアクティブな思考を常に心がけ地域の難問山積と日々喧伝される社会を明るく豊かな方向に導こうとする努力を。
私は入会当初、できない理由を並べてかわすことが後悔を生んでいた。できない理由を並べるよりもいかにして目標を達成することができるのか一晩中議論を尽くす先輩諸兄姉の後ろ姿。自ら変革するきっかけとなる出会いは様々である。世代は同じとも年齢は違う仲間たちとも言えるメンバー。青年会議所の運動は、これまでに多種多様な事業を展開している。その一つひとつが直接地域を盛り上げる事業もあれば、間接的に地域に還元される事業もある。しかしどのような事業を行うにせよ確実にメンバーは事業を通し多くの事を経験し、確実に利益として還元される所がメンバー自身の成長である。仲間たちと苦楽を共にし、運動を展開していたある日に「あの感覚」を感じることができた。この時から「この雪国に暮らせてよかった」と心の底から思えたことを今でも覚えている。
夢を見つけた子どもたちの表情やその後の行動の変化は目覚しいもの。「夢」とは未来の姿や目標であり、それらが明確になったとき、この瞬間がとても大事なものに変わる。夢を持つことで子どもたちの視野が少しずつ広がり、自分自身でどうするべきかを考えるよう動き出す。これまでは言い出しにくかったことも、許された空間で発表できたことが自信となる。また、子どもたちにもたらす影響は子どもが持つ夢によって多様であり、効果はひとつではない。「夢」は子どもたちに「何か」を芽生えさせる。きっかけを与えてくれる。
「勉強はなぜ必要なのか」夢はそんなことを教えなくても、子どもたちのやる気を引き出す。夢が目標にもなり、あきらめずに進む力を身につける。課題にチャレンジする力、苦難を乗り越える力、夢があるから生まれる力。新しい発見をしたい、普段の生活を見直したいなど、夢の力を信じる事業を体感しようではないか。
日本経済は景気の低迷が続き先行きの見えない状況から抜け出せず、地方への影響は深刻な場面を迎えている。また、総務省「平成27年版情報通信白書 我が国の人口動態と将来推計」によると少子高齢化などの社会環境の変化に伴い一人当たりの社会保険料や税金は、現在より占める割合が今後ますます増加していくと予想される。現状、預金金利も低迷し普通に預金するだけではお金をなかなか増やせない状況でもある。
この状況を打破するためには、若さと無限の可能性を秘めた私たち青年の力が必要である。また、日本経済の景気を回復させるためには、私たち青年の力で地方経済活動を永続的に発展させる必要がある。そして、資産を増やす目的のほか「経済成長を支える」という意義が生まれる。資産運用を通じて、間接的または直接的に政府や企業の成長を支え結果、より暮らしやすい環境やより質の高いサービスを手に入れることができる。
地方を拠点とする我々は青年経済人として必要な素養を習得する機会を創出し、地方の発展に寄与するたくましい青年経済人を育成する運動を展開しなければならない。
同じ目的に向かって労を惜しまず邁進する。事を成し遂げる信念を持って歩みを止めない集団が強い組織だと感じる。我々青年会議所は様々な異業種が集まり、組織として活動している。集まった人間は十人十色で物の見方、考え方は人それぞれ。しかし集まった仲間には共通の想いがある。我々の世代、そして次の世代が自分の地域、地方に誇りを持ち「このまちが好き」「この国が好き」と言えるように、自然・歴史・文化など観光面で密接に関係する地域の発展を願い、夢を持ち、利他の精神で自身の持てる力を出し続けている。自分たちのまちのために何かしたい。何か行動に移したいという想いを持っていても一人では困難で出来ないことを、仲間が集まり、それぞれが協力し合い刺激し合いながら目的に向かって漸進していく。このような活動を続ける仲間を一人でも多く増やしていくことこそが、公益に寄与することに繋がると信じている。
そして、この力をより効率よく発揮し活動し続ける組織であるには、規律正しい会議の運営及び効率のよい組織運営が必要となる。時には厳しさやそれを成す強さが求められる。しかし厳しさや強制、使命感、責任感だけでは人を惹きつけることはできない。そこには人の心の機微があり至誠だけが人を動かすことが出来る。敬愛する先輩諸兄姉が私たちにその姿で示してくれたように。
他の青年会議所同様に我々は単年度制である。1年ごとに役員が入れ替わり、組織も生まれ変わる団体。
常に新たな風が吹き込み、時代に沿った運動や組織の活性が生まれ、メンバー自身も毎年異なる経験を得られる。また、人間力向上や新たな出会いに恵まれるなど、たくさんのメリットがある。しかし一方で、事業を行うにあたり、毎年ゼロからのスタートとなるがゆえに事業構築までに多くの時間と労力を使わざるを得ないのが現状である。また、1年間という短い任期期間ではできることが限られ、協力をいただく企業や他団体、行政との連携や、展開した事業や運動の検証が難しいなど、デメリットも存在する。だからこそ、組織の単年度制を活かしながらも、時代に即した運動の継承を視野に入れた事業や運動の再検証をする。加えて発展的継続をする意味を考えなければならない。また、中長期の計画を立てながら新たな挑戦を続ける。継承し発展的継続を行うことで、より確かな地域貢献へとつなげたい。
「ナンバーワンよりオンリーワン」という言い方がある。競争社会を生きる私たちにとって「ナンバーワンではなくても、オンリーワンであればいい」というメッセージは励ましでもある。正反対の性質を持つというよりは、むしろ同質の「見方を変えた言葉」だと捉えることができる。周囲との切磋琢磨を繰り返し、ナンバーワンを目指す。結果的にそうはならなくとも、その過程は紛れもないオンリーワンというのが本来の姿であると確信している。我々の運動も「ナンバーワンを目指すのは大変だから、オンリーワンでいいや」という消極的な姿勢に捉えてしまっては、オンリーワンにもなれない。勝ち負けそのものが目的になるような過剰な競争は避けたいものだが、競い合うことで成長があるという本質を忘れずにいたい。
とにかく後先考えずにまず行動する。失敗してもいい。失敗は後付けで、うまくいい理由に替えることができる。我々はまだ四苦八苦しているのではないか。「失敗しました、傷つきます」その処理の仕方は、自分自身に託されている。どうにでも、いい形に変えることができる。失敗は自慢ができる、失敗した人ほど格好いいと。失敗していない人に魅力はないと。そして、うまくいかない時ほどビッグマウスに。挑戦がうまくいく時はいい。でも、大事なのはうまくいっている時におごらないこと。うまくいく時は謙虚に。うまくいかない時ほどビッグマウスに。私は自分が弱いので、うまくいっている時は、何とかコントロールしないと調子に乗ってしまう。もう一人の自分がそれを抑える役目を果たしてくれる。うまくいかない時は、傷ついてしまっている時。自信を失ってしまっている時。その時に、もう一人の自分が、自分自身に自信を与えてあげる。このようなセルフコントロールをやっている。ジャンルは問わない。人生、人類全員に当てはまることだと思っている。そしてそこには、立場や、地位や、お金は関係ないと思っている。成功にとらわれるのではなくて、成長にとらわれろと。
だからこそ、我々の普段の考えや行動がよりアクティブで、将来後悔をしないような、格好いい人生を歩むことができるのではないかと確信している。
未来を見据えるうえで、広報戦略は重要な運動のひとつ。我々の実績は枚挙しきれないが、地域においてその知名度はまだまだ十分に浸透していない。昨年度、広く発信するために効果的な情報発信ツールを用い、正確で常に最新の情報を分り易く興味を持ってもらえるような情報発信を展開したが、今まで以上に我々の認知度を高める必要がある。また、我々の存在意義を地域に伝えることで、より良い新たな「雪国ブランド」の構築を目指す。我々の運動に対して興味・賛同が得られることにより、地域との交流が生まれ、これまで以上にスケールメリットを活かした大きな運動を地域へ展開させる。そして、未来を見据えた広報戦略により我々の進化は、様々なものを見聞きして知識や経験を積むためだけでなく、運動を展開しているメンバー一人ひとりのやる気や誇りを高めることが最大の利点である。
「信頼を失うくらいなら、むしろお金を失った方がよい」私はいつもこの原則に従って目先の利益よりも常に優先されるべきものだと考え運動を行っている。自分が約束したことを必ず守ること、自身の価値によって得た信用、言葉に対する信頼は、生涯の仲間たちと共に今まさに開花の時を迎えている。
そして私は人としてこの世に生まれ、これまで多くの方々のご尽力により成長させていただけたご縁と、地域の方々や家族に敬意を表しご恩を忘れず、JCで培われた友情に信を尽くして、JAYCEEらしく「ゆきぐに」を守り続ける使命を果たしたい。
初々しい蕾の頃より、絢爛豪華な満開の頃より、はらはらと荘厳に散りゆく瞬間まで美しくある1年に、我々が愛する「ゆきぐに」にしようではないか。