「初春の令月にして気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」
この度2019年5月に日本最初の元号「大化」から数えて248番目にあたる新元号を「令和」とし、天皇陛下の退位に伴い施行となりました。新時代の幕開けであります。
青年会議所においても昭和、平成と長きにわたり歴史を刻んできており、1949年9月に東京青年商工会議所が設立された「昭和」から、自分自身が雪国青年会議所に入会した「平成」、そして10年後へ繋げる「令和」と楽しみや人生のチャンスを予感する時代が到来したと感じております。10年前を振り返れば、今では国民のほとんどが使用している携帯電話やスマートフォン、さらに子供たちが将来なりたい職業など時代に即した形で変化を遂げております。どの時代も変わり目はチャンスであり挑戦をしたものだけが掴み取ることができるものだと思います。先輩諸兄が地域に残してくれた本質的なものを忘れない中にも、新しく変化を重ねていくものを取り入れて10年後を創造していきます。そして次世代へ紡いでいくために利他の精神のもと、世のため人のため、地域のために、持続可能な青年会議所運動を展開していくことが我々の使命であります。
世界情勢では2019年7月に貿易問題に発展した日韓関係や北朝鮮問題、2020年はアメリカ大統領選挙もあり、様々な情勢が変化してきております。
その中、2020年度は平和の祭典「東京オリンピックパラリンピック」が56年ぶりに日本で開催されます。また、2月には「アルペンスキーワールドカップ」が我々の地域で開催されるスポーツイヤーであり、世界から日本へ集結するまたとない年であります。
青年会議所においても5年ぶりに「JCI世界会議」が横浜の地で開催されます。JC三信条の一つである「世界との友情」を世界情勢に捉われず、国内で友情を育むことができる絶好のチャンスであります。国際社会へ変貌をとげている現在、各国のメンバーと交流することで地元に滞在する海外留学生を含む方々との交流へと繋がります。
そして組織の将来を見据えた観点ではスポーツを通じ心身と健康、組織力を向上させる目的で「新潟ブロック協議会第4回会員交流バスケットボール大会」を主管いたします。事業を通して一致団結することが組織の底上げに繋がり、翌年2021年度の創立40周年を迎えたいと考えます。
♯スポーツイヤー
♯心身向上と健康
♯組織力向上
1981年、「雪国のふるさとに熱き創造の息吹と高き理想の光を!!」と理念を掲げて雪国青年会議所は設立しました。明るい豊かな社会の実現のために地域貢献事業や青少年育成事業、自己啓発セミナーや各種大会など、ほぼ毎月に事業を展開してまいりました。しかし、時代の背景と共に新しいニーズとなった事業や単年度制であるが故、継続された事業は一部でしかなく、ここ最近の事業で3年ぐらいかければ完成度もあがる事業もあったと感じております。
そこで、過去に実施した事業を振り返り、当時の担当委員長にヒアリング等をすることで、経験談と改善点を現在の形へブラッシュアップして実施してまいります。39年間の歴史の中でさらに深化していく事業をピックアップし過去から現在、現在から未来へ開花していく可能性を秘めた事業にSDGsを紐付けして持続可能な社会を創造してまいります。
♯故きを温ねて新しきを知る
2009年の記事では「NHK大河ドラマ「天地人」の舞台になった市内の主要観光施設9カ所を訪れた観光客(1~11月)が前年の3倍を上回り、放映に合わせた「愛・天地人博南魚沼」の入場者(1月11日~11月30日)も予想の2・3倍の約42万人を記録、直接経済効果も推計で約29億円に達し、“天地人効果”が絶大だったことが分かった。」とあります。この地域を舞台とした大河ドラマ「天地人」の放送から10年が経過しました。交通アクセスが良く、春夏秋冬を肌で感じられる風光明媚な我が地域を現在の視点からスポットを当てる必要があります。そしてこの記録に追いつけ追い越せで県内外からの観光客やインバウンドを促進させる時代に即した戦略も必要であり、今まで以上に地域発展のために運動を進めていく必要があります。
また、我が地域の魅力である「雪」に関しても考えなくてはなりません。近年、我々が子供の時のように12月から3月までしっかりとした積雪はなく、昨年は4月に除雪車が出動するほどの滅多にない積雪を観測したのも記憶に新しいところです。積雪が欲しい地域に降らず、関東地方といった雪に縁が遠い地域に降るといった現象もみられました。我々の地域で将来的に雪が降らなければ冬の地域経済は衰退する可能性もあり、地域資源である雪を活用した事業や冬に限らず「雪」について考える必要があります。
♯10年前から現在そして10年後へ
♯地域資源
♯先人の築いてくれた交通アクセスという財産
「この地に生まれこの地で育ちこの地で生涯を全うする」これが我々の先祖が望んでいる人生ではないかと感じます。しかし、若者を取り巻く環境は年々変わってきております。温暖化からくる教育的環境やSNSの普及による影響、将来なりたい職業や人口流出からくる集落的問題等、様々な側面で10年前と違ってきております。また、人手不足問題がこの地域にも陥っており地元に就職せずに首都圏を含む都市部への若者の流出があとを絶ちません。
ハローワークの月例労働市場情報から、「同管轄地域における平成31年半期の有効求人倍率を見ると1倍を上回っています。特に湯沢町では繁忙時季である1月~2月は有効求人倍率が2倍を超えており、3月・6月県内の他管轄と比較しても求人需要が旺盛であることが窺えます。有効求人倍率は、景気動向の一致指数となっていることから景気は上向きであると判断されます。」このことから仕事はあるが人がいない。これからの先、担っていく若者が今まで以上に就職しやすい環境、また地元で活躍しやすい環境づくりが必要であります。自分自身も18歳のころ東京に憧れて進学した1人でありました。しかし、生まれ育った地元が好きで戻ってきて現在に至ります。家族を含めた周りの受け入れ状況や戻りやすい環境であったからだと感謝しております。都市部に出ても戻って来やすい環境づくり、流出させない環境づくりを焦点に未来への若者のために運動を展開してまいります。
♯若者の取り巻く環境の変化
♯将来的な人手不足問題
♯若者に愛される環境づくり
2011年には全国で約4万人の会員が地域のため自分自身のために活動していました。しかし、会員数は減少し存続も危ぶまれる会員会議所も全国的に存在してきております。
雪国青年会議所も会員数は減少してきているのが現状であり、会員拡大が必須であります。地域の仲間が増えることは発展に繋がり、横の繋がりが仕事へと繋がる可能性となります。先人が築いてくれた人脈は先人のものであり、世代が変わる時、時代が変わった今、2代目3代目が多い青年会議所だからこそ同世代の繋がりを大事に未来へ向けた人脈づくり、地域づくりが必要であります。「世のため人のためが自分のため」という言葉があるように、最終的に巡り巡って自分に恩恵はかえってくると信じております。
今まさに、同じ地域の青年経済人という金剛石を探し出し、切磋琢磨し共に歩んでいく仲間を拡大する必要があります。
♯会員を拡大する
♯新たな金剛石を発掘
2012年に入会しました。自分の現状を打破するため、数年後の未来をより良くするため「JCしかない」と感じ入会し現在に至ります。挑戦を与えて、それを打開していく。通常の生活では経験することが無い学び舎であり、ビジネス等に活かせる最高の団体であります。「挑戦して挑戦して挑戦して」やっと現状維持ができます。なにもしない現状維持は衰退しかありません。自分を育ててくれたJC、成長の機会を与えてくれたJC、最後の年にすべてを発信させていただきます。先輩諸兄の歴史と伝統を守りながらも新時代に軌道を描いてまいります。現在の仲間が未来の仲間であり、10年後も地域をこよなく愛する団体として「JCしかない」と地域から感じてもらえるよう、己の信じた道を突き進んでまいります。
新時代を楽しみ、10年後の未来を創造しよう
一、会員拡大15名
一、スポーツを通じた交流
一、創立40周年に向けた組織力向上
一、世界会議を通じた国際的交流
一、地域資源を活かした事業
一、若者が流出しにくい環境づくり
一、若者が戻って来やすい環境づくり
一、過去を学び未来へ活かす事業
一、友好JC交流