雪国青年会議所は 1981 年の創立以来、多くの先輩諸兄姉がこの地域を想い活動されてきました。その多大な功績により「雪国青年会議所」というブランドを確立していただいたからこそ、この愛する地域に必要とされ、我々現役会員が活動しやすい環境を作っていただいたのだと確信します。このブランド力を高めることで会員の誇りにつながり、情熱をもった青年が集まる魅力溢れる組織となります。私たちは 40 歳までの限られた時間しか青年会議所活動ができません。このパワー溢れる年代を常に推進力をもって活動し、成長し続けることで自分が変わり、行動を起こすことで社会をも変えていくことができます。圧倒的なリーダーを育成し、持続可能な地域を創造するためには、青年会議所という学び舎を最大限に活用し、失敗を恐れず挑戦をし続ける必要があります。
日本全国はもちろん、世界に場を広げても、JC バッジをつけ、青年会議所に所属していると伝えることで瞬く間に輪が広がり、同志としての友情が芽生えます。共通の理念をもって活動している仲間、そして目的に向かって切磋琢磨しながら事業を作り上げていく時間を仲間とともに過ごしているからです。苦楽を共にした仲間は家族でも親友でもない、唯一無二のかけがえのない存在となり、それは 40 歳を過ぎて卒業を迎えたとしても一生の仲間として在り続けます。そのような仲間ができるのは青年会議所しかないと確信しています。昨今、全国各地の青年会議所でも入会 3 年未満のアカデミー会員が増えてきております。所属歴の浅い会員に青年会議所の理念を理解して活動していただくことにより、明確な目的をもって活動することができるようになります。現役会員も改めて活動の意義を再認識し理念を浸透させていくことで、会員自身が誇れる魅力ある組織として自然と仲間が集まる持続可能な組織作りを目指します。
誰でも失敗はしたくない、そう思うのは自然だと思います。私自身も多く失敗を経験してきました。しかし、それを失敗したままで終わらせていないでしょうか。失敗から学んだことが必ずあるはずです。全ては経験から始まります。青年会議所には様々な成長の機会があります。単年度制であるがために毎年役職が変わり、挑戦する機会を得ることができます。役を演じ切ることで修練を積み、新たな気づきを得ることを繰り返し、自身の成長を感じることができます。更に言えば、出向という機会を取りに行くことで、より多くの人間関係を築き、多様な価値観を知り、多角的な視点で物事を捉える力を身に着けることができます。失敗を恐れず挑戦し、能動的に行動を起こせる人材へと成長することが、この地域によりよい変化をもたらす一助になると確信しています。持続可能な地域の実現へ向け、私たちがこの地域を牽引する新たなリーダーを生みだし続ける必要があります。
雪国青年会議所のエリアである南魚沼郡市には多くの魅力が詰まっています。食・文化・自然・産業などある中で、それらの魅力は最大限に活かされているでしょうか。雪国の地域資源をこの地に住まう我々が否定していないでしょうか。南魚沼郡市の人口は直近 20 年間で 1 万人以上減少し続け、2030 年には 5 万人を割り込むことが予想されています。地方創生のためには私たちがこの地域をもっと深く知り、発信し続けることが重要なのではないでしょうか。地元住民が地域の魅力を再認識し故郷に愛着や誇りを持ち伝播させていくことで移住定住を促し、活気あふれる地域を実現できると考えます。
2024 年の年始には能登半島地震が発生し、今でもなお復旧復興は思ったように進んでおりません。復興支援のために現地に向かい、目の当たりにした光景は想像を絶するものでした。災害はいつ何時起こるかわかりません。新潟県においても水害や地震なども多く発生しており、日々生活していく中で更なる防災意識の向上が必要であると考えます。雪国青年会議所は 2017 年に南魚沼市・湯沢町の社会福祉協議会と災害時相互協力協定を結んでおり、防災事業にも取り組んでまいりました。しかし、いざ災害が起きたときに冷静に判断ができるでしょうか。有事の際は考える間もなく行動に移すことも重要であるとともに、冷静さも必要であると考えます。青年会議所のネットワークを生かし、地域との連携をより強固なものとし、南魚沼郡市民とともに防災について考える時間を設けることで災害に強いまちづくりを目指します。
2016 年に雪国青年会議所に入会してから、ちょうど 10 年の節目の年に理事長という役をお預かりするのも、ここまで関わっていただいたすべての人との縁があったからこそと思います。10 年前に帰郷した頃と比べ、この地域を愛せるようになったのも青年会議所で活動していく中で様々な人と出会い、触れ、想いを受け継いできたからだと思います。在籍中、楽しかったこともあれば苦難に直面したこともあります。それでもここまで続けてきたのは自身が様々な経験から成長していることを実感し、かけがえのない仲間を得られたと確信しているからです。青年会議所には多くの成長の機会がありますが、機会を与えられてどう選択するかは個人の判断です。しかし、機会を取りにいっての後悔より取りにいかなかった後悔のほうが大きいのではないでしょうか。限られた時間を常に挑戦し、この愛する地域の未来を明るく照らす光となるために何度でも立ち上がろう。
一、会員拡大 20 名必達
一、アカデミー事業の実施
一、地域の魅力発信事業の実施
一、地域住民とともに防災意識向上事業の実施
一、不屈の精神で挑戦を続けよう
一、理念を浸透させ持続可能な組織へ